歯周病治療

すべての歯科治療の「土台」を守るために

新琴似(札幌市北区)の歯医者、ふれあいの杜歯科・こども歯科の歯周病治療

「歯がグラグラしてきた」
「歯ぐきから血が出る」
「口臭が気になる」

これらの症状は、お口の中からの重大なサインかもしれません。多くの方が経験する「歯周病」ですが、単なる歯ぐきの病気と甘く見てはいけません。歯周病は、歯を支える骨を溶かし、最終的には歯を失わせる原因となる「静かなる病」です。

札幌市北区新琴似にある「ふれあいの杜歯科・こども歯科」では、歯周病治療を「すべての歯科治療の基本」と考えています。
どんなに精密な被せ物を作っても、最新のインプラント治療を行っても、土台となる歯ぐきと骨が健康でなければ、その治療結果は長持ちしません。
本ページでは、当院が大切にしている歯周病治療の考え方や、多様なニーズに応えるための具体的なアプローチについて解説します。

 

なぜ「歯周病治療」がすべての基本なのか

私たちの口腔内は、家で例えると「土地(骨・歯ぐき)」の上に「建物(歯・被せ物・インプラント)」が建っている状態です。
土地が腐食し、不安定になっていれば、どんなに立派な建物を建ててもいずれ崩れてしまいます。

 

治療の優先順位と歯周病

新琴似(札幌市北区)の歯医者、ふれあいの杜歯科・こども歯科の歯周病治療

当院では、虫歯治療、インプラント治療、矯正治療を始める前に、まずは「歯周病のコントロール」を最優先にします。

被せ物・詰め物治療
歯ぐきに炎症がある状態で型取りを行うと、細菌が入り込みやすく、せっかくの治療がすぐにダメになってしまいます。

インプラント治療
歯周病菌が残っていると「インプラント周囲炎」を引き起こし、せっかく入れたインプラントが脱落するリスクが高まります。

矯正治療
歯周病で骨が減っている状態で歯を動かすと、さらに歯が動き、最悪の場合は抜歯に至ることがあります。

すべての治療が成功するためには、まず土台である歯周環境が安定していることが欠かせないのです。

 

お口のリスクを可視化する「唾液検査(シルハ)」

新琴似(札幌市北区)の歯医者、ふれあいの杜歯科・こども歯科の歯周病治療

「自分の歯周病リスクを知りたい」
「なぜ自分は虫歯や歯周病になりやすいのか?」

そんな疑問にお答えするため、当院では院内で受けられる唾液検査システム「シルハ」を導入しています。
専用の洗口液で口をすすぐだけで、わずか5分で検査結果が出ます。
お口の中の細菌数、歯ぐきの健康状態、酸性度など、ご自身の口腔環境を客観的な数値で確認できます。

数値として結果を見ることで、日々のブラッシングに対するモチベーションが高まります。
「なぜ予防が必要なのか」を納得していただくための第一歩として、ぜひご活用ください。

費用:2,000円(税込)

 

当院で行う歯周病治療

歯周病治療は、単に「汚れを取る」ことではなく、「歯を支える土台(歯ぐきと骨)を再構築する」ための工程です。
当院では以下のステップを通じて、お口の健康を根本から取り戻すサポートをいたします。

 

ブラッシング指導(TBI)

新琴似(札幌市北区)の歯医者、ふれあいの杜歯科・こども歯科の歯周病治療

歯周病の最大の原因は、歯垢(プラーク)に含まれる細菌です。
しかし、自己流の磨き方では、どうしても磨き残しが出てしまいます。
当院では歯科衛生士が患者さま一人ひとりのお口の形に合わせた「プラークコントロール」をお伝えします。

毎日の歯磨きで「自分自身で」細菌をコントロールできるようになります。
治療でせっかくきれいにした状態を維持できるため、再発を防ぎ、歯科医院に通う回数そのものを減らすことが可能です。

 

スケーリング & ルートプレーニング(SRP)

新琴似(札幌市北区)の歯医者、ふれあいの杜歯科・こども歯科の歯周病治療

歯ぐきの溝(歯周ポケット)の奥深くに溜まった、硬い歯石や感染した組織を除去する処置です。
歯ぐきの腫れや出血が落ち着き、引き締まった健康的な歯ぐきが戻ってきます。
歯周病特有の不快な口臭も軽減され、お口の中がスッキリと改善します。何より、進行を止めることで「抜歯」という最悪の事態を回避できます。

スケーリング
歯の表面に付着した歯石を専用の器具で除去します。

ルートプレーニング
歯の根の表面を滑らかに整え、汚れが再びこびりつかないようにします。

 

エアフロー(自費診療)

新琴似(札幌市北区)の歯医者、ふれあいの杜歯科・こども歯科の歯周病治療

細かいパウダーを水と一緒に噴射し、歯の表面だけでなく、歯周ポケット内部の微細な汚れやバイオフィルム(細菌の膜)を安全かつ短時間で洗浄するクリーニングです。

ブラシが届かない場所まで隅々まで洗浄できるため、清掃効果が飛躍的に高まります。
歯を削らずに、沈着した汚れも落とすため、歯本来の自然な白さと爽快感がよみがえります。
歯周病予防において、非常に高い満足度が得られるメンテナンス法です。

 

歯周外科治療(フラップ手術)

新琴似(札幌市北区)の歯医者、ふれあいの杜歯科・こども歯科の歯周病治療

基本治療(SRP)だけでは届かないほど深い歯周ポケットや、骨の形が複雑に崩れてしまった箇所に対して行う外科的な処置です。
局部麻酔を行い、歯ぐきを少しだけ開いて、直視下で感染源を確実に除去します。

目視で確認しながら処置を行うため、通常の器具では取り切れない汚れを徹底的に除去できます。
病変が進行してしまった歯であっても、根元からきれいにすることで、その歯を残せる確率が大幅に向上します。
「抜くしかない」と言われた歯を救うための、非常に価値あるステップです。

 

再生療法(エムドゲイン・リグロス・移植術)

重度の歯周病で失われてしまった骨や歯周組織を、最新の薬剤や骨補填材を用いて「再生」させる治療です。
歯周病でグラグラになってしまった歯を、再び骨で支え直すことが可能になります。
インプラントや入れ歯に頼る前に、ご自身の天然の歯を再びしっかりとした状態に戻せる可能性があることが最大の利点です。ご自身の歯を一生使い続けるための「切り札」と言える治療法です。

 

エムドゲイン(歯周組織再生誘導材料)

新琴似(札幌市北区)の歯医者、ふれあいの杜歯科・こども歯科の歯周病治療

エムドゲインは、豚の歯胚組織から抽出されたタンパク質を主成分としたジェル状の薬剤です。
この成分は、私たちが幼い頃に歯が生えてくる時の環境に非常に近い働きをします。

歯の根の表面にエムドゲインを塗布することで、歯の周りに「セメント質」という新しい組織を作らせます。これが足場となり、その上に新しい骨や歯根膜が成長する環境を整えます。

長年にわたる臨床実績があり、安全性が高く信頼の置ける治療法です。
他の組織が入り込むのを防ぎ、骨が成長する時間を十分に確保できるため、骨の再生能力を最大限に引き出すことができます。

 

リグロス(歯科用骨再生促進剤)

新琴似(札幌市北区)の歯医者、ふれあいの杜歯科・こども歯科の歯周病治療

リグロスは、日本で開発された「FGF-2(塩基性線維芽細胞増殖因子)」という成長因子を含んだ薬剤です。
細胞の増殖や血管の新生を促す働きに優れています。

リグロスを患部に塗布することで、歯を支える組織の細胞を活性化させます。
細胞の再生スピードが速く、新しい血管が早期に作られるため、骨や歯根膜などの組織が効率的に再構築されます。

リグロスは保険診療の適用が可能です。
優れた再生能力を持ちながら、経済的な負担を抑えつつ専門的な再生治療を受けることができるため、多くの患者さまに適応しやすいのが大きな特徴です。

 

人工骨移植(補填材)

新琴似(札幌市北区)の歯医者、ふれあいの杜歯科・こども歯科の歯周病治療

骨の欠損が大きく、ご自身の骨だけでは補いきれない場合や、身体への侵襲(ダメージ)を最小限に抑えたい場合に、骨が不足している部分に人工の骨材料を補填する治療法です。

体内で骨と置き換わっていく特殊な素材を使用します。
骨が作られるための「支え(足場)」となるため、再生療法と組み合わせて使用することで、より確実な骨の形成を目指します。

※これらの再生療法は、すべての方に適応できるわけではありません。
骨の欠損の形状や炎症のコントロール状況を診断し、成功の可能性が高い場合に提案させていただきます。

 

よくあるご質問(Q&A)

Q. 歯周病は治療すれば治りますか?
A. 歯周病は、高血圧や糖尿病と同じ「慢性疾患」です。適切な治療で炎症を抑えることは可能ですが、油断すると再発します。治療後も定期的なメンテナンスを継続することが、一生自分の歯を守るための鍵となります。
Q. 歯ぐきから血が出るのは、磨きすぎですか?
A. 多くの場合、炎症が起きているサインです。血が出るからといって磨くのをやめると、細菌が繁殖して悪化します。当院の指導に従い、優しくかつ確実に汚れを落とすケアを継続してください。
Q. 再生療法は痛いですか?
A. 手術中は麻酔を使用するため、痛みを感じることはありません。術後は一時的な腫れや痛みが出ることもありますが、痛み止めなどでコントロールできる範囲です。詳しいリスクについては術前カウンセリングでご説明します。
Q. 歯周病治療には、どれくらいの期間がかかりますか?
A. 歯周病の進行度や本数によって異なりますが、軽度であれば数回、重度の場合は外科的処置や再生療法が必要となり、半年から1年以上の長期的な取り組みが必要な場合もあります。歯周病は「慢性疾患」です。短期的な処置だけでなく、定着した細菌を減らし、安定した状態を維持するためのプロセスが必要であることをご理解ください。
Q. 「歯周病は治らない」と聞きますが、本当ですか?
A. 歯周病は、高血圧や糖尿病のような生活習慣病に近い疾患です。一度溶けてしまった骨を完全に元通りにするのは非常に困難ですが、治療によって「炎症を抑え、これ以上の進行を止める」ことは十分に可能です。治療後、定期的なメンテナンスを継続することで、ご自身の歯を一生涯使い続けることは可能です。
Q. エアフロー(自費のクリーニング)は、通常のクリーニングと何が違うのですか?
A. 通常のスケーリングは、目に見える歯石を器具で「掻き出す」処置です。一方、エアフローは特殊なパウダーを霧状にして吹き付けるため、歯と歯の間の狭い隙間や、歯周ポケットの奥深くまで入り込み、バイオフィルム(細菌の膜)を物理的に洗い流すことができます。歯を削らずに表面を滑らかにするため、再着色や再感染の予防に極めて効果的です。
Q. 再生療法を受ければ、骨は100%元通りになりますか?
A. 再生療法は非常に有効な治療法ですが、骨の状態や患者さまの全身の健康状態(喫煙の有無など)により、骨の再生量には個人差があります。当院では術前にCT検査を行い、再生の可能性が高い症例に対してのみ提案を行います。過度な期待を抱かせないよう、術前のカウンセリングで達成可能なゴールを丁寧にご説明します。
Q. 検査(唾液検査・CT)は必ず必要ですか?
A. 歯科治療において、「見えないものを推測で治療する」ことはリスクを伴います。歯周病は歯ぐきの内側の見えない場所で進行するため、CTによる骨の立体的な解析や、唾液検査による細菌リスクの客観的把握は、適切な治療計画を立てるために欠かせないデータとなります。患者さまの大切な歯を守るための「精度の高い診断」としてご理解ください。
Q. 治療中、痛みはありますか?
A. 基本治療(スケーリング等)では、通常痛みはほとんどありません。ただ、歯石が深く付着している場所は、触れると痛みを感じることがあります。その際は表面麻酔や局所麻酔を適宜使用し、苦痛を感じないよう配慮します。外科治療や再生療法を行う際も、麻酔でしっかりと痛みを取り除いた状態で処置しますので、どうぞご安心ください。
Q. 歯周病を放置すると、全身に影響はありますか?
A. はい。歯周病菌やその毒素は、歯ぐきの血管から全身に回ります。これにより、糖尿病の悪化、心疾患、早産や低体重児出産などのリスクが高まることが多くの研究で報告されています。「お口の中だけの問題」ではないため、全身の健康管理という意味でも、早めの治療を強くお勧めします。
Q. 治療が済んだら、もう通わなくて良いですか?
A. それが最も危険です。歯周病菌は常在菌であり、治療で一旦減らしても、日々の生活の中で再び繁殖します。治療完了後は、細菌が再び悪さをしないよう、3〜4ヶ月に一度の定期メンテナンスでクリーニングを行い、お口の環境をキープすることが、再発を防ぐための唯一の方法です。

※歯周病の進行度は人によって異なります。ご自身がどの段階にあり、どのような治療が必要かを知るために、まずは一度検査を受けられることをお勧めします。どんな小さな疑問でも、スタッフにお気軽にお尋ねください。